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2018.10.16 12:09

連載小説【りゅうとむすめ】1.海の底|eri koo|note

うたが、聴こえる。 いつもどこからか、風のようにここまで届いてくる。 風がとどくわけもない、ここまで。 そのうたは、まるで、自分のことをうたっているようだった。 外から聴こえてくるのに、胸の真ん中からわいてくるみたいに聴こえる。 すこし、からだが軽くなって、目の前がぼんやりと明るくなった気がしてくる。 全身の傷の痛みも、やわらかい何かでなでられてるような、そんな、心地。 いつも、うっとりと、聴いていた。 その歌を。 深く潜った海の、ほとんど黒にちかい藍色の底で。 1、海の底 たいてい人は、自分とは違うもの、理解できないものには不安と恐れを感じる。 得体のしれないものは、畏怖さ

note(ノート)

Eri Koo / エリ・クゥ - Official Website

パフォーマンスアート“空舞“、文筆、絵画・オブジェ制作 'Kuhmai' Performance Art, Painting, Writing, Three-dimensional Work

  • 2018.10.18 13:20
    Untitled
  • 2018.10.12 11:26
    Untitled

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